森のようちえん《ピッコロ》
6月27日(火)
森のようちえん《ピッコロ》
北杜市須玉町にある、
保護者と保育者で自主運営されている
森のようちえん《ピッコロ》に
お邪魔してきました。
ピッコロに着いてすぐ
道沿いの木に子どもたちが集まって
何か採っている様子が見えました。
何をしているのかな?と近づいていくと、、、
「これ食べれるよ!おいしいよ!」と
口や手が紫に染まった子どもたちが手渡してくれたのは
今旬の『桑の実』でした(^^)
ただ道に落ちているものを拾っているのではありません。
子ども達自ら木に登り、
枝を揺らしたり、もいだり、
時には木の枝たたき落としたりして、、、
昔よく木登りしたな~と懐かしくも思いながら見ていましたが、
親になって見返すと、
「あぁ~危ないよ~(>_<)」とついつい心配しまいがち。
ピッコロでは、【こどもを信じて待つ】ということを
大切にされています。
木登りをしているときも保護者や保育者は、
「危ないよ!」「そこはやめたほうがいいよ」
などといった言葉はかけません。
心配していないわけではなく、
「大丈夫?」と子ども達の行動や言動に
常に意識をして確認しながら見守っているようでした。
桑の実をとる際に落ちてしまった葉っぱ付きの枝。
それを拾った男の子は同じ木の幹の穴にもう一度挿しました。
森のようちえん《ピッコロ》の代表である
中島久美子先生がそっと声をかけます。
先生 「どうして枝をまた木に挿したの?」
男の子「(落ちたまんまだと)踏まれちゃうから」
『拾って挿す』には意味がありました。
『踏まれちゃう』にもきっと
いろんな意味があったのでしょう。
踏まれたら、かわいそう。
踏まれたら、木が痛いかも。
踏まれたら、死んじゃうかも。
男の子が言った本当の意味は分かりませんが、
『踏まれちゃう』の言葉には
木への想いがあったようです。
一つの行動、一言の言動に
意識を傾けることは簡単そうで難しい。
私自身も毎日時間に追われたり、
目の前のことをまず進めないとという気持ちが先に出て
こどもとじっくりゆったり過ごす時間を
つい後回しにしまいがちです。
どうやって待ってあげればいいのか?
どう声かけてあげればいいのか?
子どもの成長と共に
親もいろんな壁にぶち当たりながら一緒に成長!
ピッコロの中では、ヒントを感じる機会がたくさんある気がしました。
自分で考えて選び、みんなで考えて学べる場。
こどもたちはみんな、キラキラと輝いていました★
最後はみんなで今日のできごとをおはなしします。
年長さんは、近々おこなうピッコロお泊りの準備で
食材の買い出しに朝から行っていたそうです★
ご飯のメニューからこども達で考えて、
何をどれくらい買うかなども話し合って決めたんですって(^^)
楽しそうですね~(*^-^*)
一緒に行った先生方も見守っていた様子を話してくださいます。
年長さん以外の子ども達もどんなことをしたのかな?と
興味を持って耳を立てているようでした☆
ピッコロの時間が終わった後、
この日は【子育てカフェ】がありました。
【子育てカフェ】は、
子育てについてみんなで話し合ったり、感じたりする場です。
ピッコロに通ってない親子・大人も参加できて
様々な考えや想いなど感じることができそうです。
テーマは【場の見方】
子ども達に訪れるその場その場の状況を
親はどう考え、どう感じ、フォローするのか。
答えは見つからないかもしれないけど、
参加したみなさんで感じた事を共有できるのは、
今後の子育てにも生かされるものがあるような気がしました。
私自身も子育て真っ最中で
日々子どもとのかかわり方に悩み悩み悩み、、、(笑)
情報社会であるこの時代で何が正解なのかを
調べたくてネットで検索しがちですが、
本当はまず、わが子にゆっくり目を向けて
じっくりその瞬間を一緒に感じることが
一番大切で、一番のヒントがそこに隠れている気がしました。
静かな森の中で自分らしく過ごす
森のようちえん《ピッコロ》
感覚が研ぎ澄まされるような感覚に包まれました。
みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか?
《ピッコロ》のみなさん、ありがとうございました。
森のようちえん《ピッコロ》
ネウボラ推進課
ママ記者ブログ担当*ひらいで*