1月28日(水)須玉ふれあい館において、本年度最後となる雇用対策・人材育成セミナー(全4回)が行われました。
最終回のテーマは、「企業力を高める、多様な人材の活用~ダイバーシティ経営とは~」。
安倍政権の掲げる成長戦略の柱の一つとして「若者・女性・高齢者等の活躍の機会の拡大」が掲げられており、今後、ダイバーシティ経営の重要性は益々高まっていきます。
講師は、前回に引き続き人事コンサルタントの横部延寿氏にお願いしました。
グローバル化に伴うビジネスの壁や異文化コミュニケーションについて、外資系企業での勤務等での実体験を交え、ご講演いただきました。
Point
- 組織でのダイバーシティとは、さまざまな違いを尊重して受け入れ、「違い」を積極的に活かすことにより、変化しつづけるビジネス環境や多様化する顧客ニーズに最も効果的に対応し、企業の優位性を創り上げること。
- ダイバーシティ経営は、言うは易く行うは難し。企業文化の変容を求められることもある。
- 単に多様な人材を集めるだけでは、「個性」を活かしきれずマイナス面が現れることもある。
- しかしながら、グローバル市場は多様性の塊であり、組織の多様化はこれから起こる課題に対して対応するためダイバーシティ経営は遅かれ早かれ必須になる可能性が高い。
- そのため、ダイバーシティ経営をするためには、経営陣、上司の意識変化が必須。
女性や外国人の積極雇用(メンバーの多様化)のイメージが強いダイバーシティですが、それだけではなく外見等にとらわれず価値観などの内面的な違いを受容することの重要性、多様な個性が十分に能力を発揮できる職場環境の醸成を図り、企業経営に結び付けるダイバーシティこそ、組織が目指すダイバーシティであると感じるともに、時間のかかる取り組みだからこそ一歩一歩進んでいくことが大切であると感じました。
セミナー内容要旨
- 外国人留学生を採用する企業の採用理由
- 外国人留学生を採用後の評価
- グローバル化、多様化で課題となる環境整備
- ダイバーシティ経営に向けての心構え
- トレーニングプログラム体験
参加者からの声
- ビザの問題・宗教的問題・日本語への理解力の問題など問題点が多くあり、外国人を採用することがなかなか難しい。
- 異文化への理解力が必要だと感じた。