令和元年度に山梨県内・長野県内で蛾(マイマイガ)の大量発生し、北杜市内においても大量発生が確認されて、多くの相談が寄せられました。
マイマイガは約10年周期で大量発生を繰り返し、その後2~3年継続すると言われております。今年も5月下旬ころから幼虫の大量発生が報告されており、夏頃に成虫(蛾)の大量発生が予想されています。
駆除しても2~3日で新しい成虫が羽化してしまうため、一斉に駆除する有効な手段はありません。幼虫や卵塊(らんかい)などの駆除に関しては、各ご家庭や事業所で少しずつ(可能な範囲で)駆除していただくのが有効な手段です。
マイマイガの生態
ドクガ科に属する蛾の一種で、毒はないと言われています。日本各地に生息しているほか、アジア、ヨーロッパ、北アフリカに分布しています。
8月頃から翌年4月頃までを卵で過ごし、ふ化すると幼虫(毛虫)になります。
6月下旬からから7月にかけて成虫になり、数日のうちに産卵します。
成虫の寿命は、1週間から10日ぐらいと言われています。
マイマイガの幼虫(写真引用元:山梨県)
マイマイガの成虫と卵塊(写真引用元:山梨県)
人体への影響
皮膚の弱い人、幼児などが毛虫に触れると体毛が刺さるなどの、痛みやかぶれることがあります。成虫からは毒が確認されていませんが、羽にあるりん粉が肌につくと、人によっては発疹の出ることがあります。
マイマイガ(幼虫・成虫)に直接触れないように注意しましょう。
卵の除去について
翌年の発生を抑えるためには、8月頃から翌年4月頃のうちに卵塊を除去することが効果的です。
底を切り取った角型ペットボトルや固いプラスチック製のヘラを使い、卵塊をそぎ落とします。そぎ落とした卵塊は、土に深く埋めるか、可燃ごみとして処理してください。
除去を行う場合は、卵塊の周りの毛が舞い上がることに備え、マスクやゴーグルをしてください。