森林整備と多面的機能の発揮
森林には木材生産だけでなく、水源涵養や土砂の流出・崩壊防止などの機能があり、これを「森林の多面的機能」と言います。この多面的機能を発揮させるためには、除伐や間伐などの「森林整備」を行う必要があります。
適切な間伐を行わない森林では、林内が真っ暗になり下草も生えず、土壌流出が起こりやすくなります。また、一本一本が細い「モヤシ」のような森林となり、風雪害にも弱くなります。
一方、適切な間伐を行った森林では、優良な木材が生産できるだけでなく、林内が明るく下草も茂り、土壌流出が起こりにくい森林となります。
未間伐の森林 | 間伐を行った森林 |
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森林の多面的機能の一例
森林は裸地や草地に比べ、水を蓄える能力が極めて高いことが知られています。