古民家で犬2匹と共に暮らす浅川ご夫妻。2008年高根町に移住。
古民家を自ら改装し、ハンドメイドレザー雑貨が並ぶアトリエショップを営んでいます。
シンプルで使い心地が良いオンリーワンアイテムを生み出しています。
北杜市に移住した経緯や住まいについて教えてください。
夫婦とも岐阜県岐阜市からの移住になります。移住前の暮らしでは駅前の込み合った賑やかな場所に、アトリエ兼住まいがありましたが、北杜市の静かで自然環境の良さに魅かれ移住を決めました。大型犬を飼っていることもあり、ペットも市街地と比べて、のびのびと暮らせる環境だと思いました。
もともと、こちらに身内の持ち家があり、住まいはそこにするつもりでしたので、移住を決めてから半年程の準備期間を経て、越してきました。家は築60年を過ぎた古民家で、長い間空き家、貸家期間を経た物件。自分達で少しづつ手を入れながら快適に暮らしいけるよう改装しています。
北杜市は自然が素晴らしいですが、優しくも、厳しくもあります。
真冬に引っ越してきたこともあり、古民家暮らしは結構寒く、慣れるまで大変でした。古民家は基本寒い。。家は冬はあったかい方が絶対良いです。
仕事はハンドメイドのレザー商品を製作販売されていますが、こちらで始めたのですか?
岐阜にいるときから国産レザーを使った革カバン、小物の製作をしていました。当時は他の仕事と兼業していましたが、移住にあたりこの仕事をメインにすることに。
こちらに来てからは、特に知り合いがいたわけでもなく、近隣のクラフト市などに参加しながら情報を聞いたり、知り合いを作ったりしました。
その中で、イベント以外でも商品は見れないかという問い合わせが多くなってきたので、敷地内の納屋を自力で改装し、アトリエショップとしてお見せできる場所を作りました。
最近では商品数も多くなり、店内が手狭になってきたので、製作場所を母屋に移し営業しています。
実際ここで仕事をして感じたことは、一年を通して夏と冬とでは客足がまったく違うことです。自営業を考えている方は、そういうことを理解した上での仕事をなさると良いと思います。
移住した時に困った事、不安になった事などありましたか?
私たちはもともと親の仕事で転勤族であったり、留学先での引っ越しを経験していたので、住まいの移動自体に対する不安は、あまりありませんでした。
しかし、こちらに来てから家で仕事をしていると、なかなか同世代の友達が出来ず、さみしい思いをした時期はありましたが、移住者のご近所さんや同業者の方が声をかけてくださったり、地元のイベントに参加したり、誘って頂いたりの中で、友達が増えていきました。
移住後に感じたこと、また移住希望者にアドバイスなどあればお願いします。
うちは犬ありきの生活なので、毎日の散歩で近所の山の中を歩いたりしていますが、町と違って散歩の場所に困らない。自然や田舎生活が好きな方にはとてもいい場所だと思います。この環境に慣れ切ってしまうと、町の人混みに違和感を感じて町が苦手になりがちですが・・・。
移住するには、移住者の多い場所がいい場合も、地元の方が多い方が頼りになる場合も両方あります。
どちらにせよ、ご近所に仲良くできる方がいると日々が頼もしく、楽しくなると思います。
北杜市に移り住んだ方々にきっかけや住んでみて良かったこと、苦労したことなど、お話を伺いました。