学校給食オーガニック化への取り組み
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番号:4
趣旨
農水省の「みどりの食糧システム戦略」の「オーガニックビレッジ」に北杜市も立候補したこと、そして具体的な推進計画を作るための「有機農業推進検討会」を立ち上げ、いくつかの具体的な取り組みが始められることは、有機農業者の一人として、歓迎します。
昨年9月に北杜市で市民団体による「食の安全を守る人々」映画上映と講演会があり、続いて10月に中野で「全国オーガニック給食フォーラム」が開催され、ネットを含め4000人を超える参加と30を超える先進自治体の報告を得て、大いに盛り上がりました。
こうした市民・消費者の盛り上がりのもとにあるのは、これまで「人体には害がない」とされて使用急増してきたいわゆる浸透性農薬(ネオニコチド系やグリホサート系)が、子供の発達障害の急増に明らかに影響しているという、国内及び世界での多くの研究報告です。
そこで、市長にお尋ねしますが、
1.「農薬を減らす」という前に、北杜市の農業の現状において、関連する農薬がどの分野でどの程度使用されているのか、そのおおよその実情をどうしたら私たちは知ることができるのか、市としての基本認識を教えてください。
2.生活の中に深く浸透している農薬被害の新たな様相を知った結果、「自分のところは無農薬でやっているから大丈夫」ではいられない、子供たちの未来の健康や安全のためには、地域ぐるみで「有機」の重要性を知ってみんなで取り組んでいかねばならないと思う次第です。
学校給食のオーガニック化の時期的な目鼻について、市長のご決意をお聞かせください。
3.市内のホームセンターに山積みされているグリホサート系除草剤販売をやめるよう、話し合いをしてください。
対応内容
本市では、現在、国が進める「みどりの食料システム戦略」に基づき、有機農業の推進を図る取組を進めております。
この取組の一環として、有機農業により生産された農産物の学校給食への導入拡大も進めているところであります。
本市においては、これまでも野菜類については可能な限り導入を進めてまいりましたが、本年度、新たに有機農業により生産された「米」についても、期間限定ではありますが導入を行ったところであります。
しかしながら、今後、更に導入を拡大していくためには、有機農業者、学校給食への食材納入事業者、調理場の抱えるそれぞれの課題解決を図る中で円滑に進めていく必要があります。
このため、今後、関係する皆様と協議を行う中でしっかりと取組を進めてまいります。
また、市内における農薬の使用状況については、農薬取締法に基づき農業者が適正に使用することとなっており、市に対して使用量等の報告が義務付けられていないことから把握することは困難であります。
併せて、グリホサート系除草剤の販売につきましても、農薬取締法に基づき許可を受けている農薬類に対し、市が規制を行うことはできません。
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