化学物質を減らし、空気のバリアフリー化を
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番号:2
趣旨
香害被害者です。香害と化学物質過敏症への取組みに関する質疑を聞きに、9月末、北杜市議会の傍聴に出向きました。議場内の空気に、合成洗剤由来と思われる、香料等の化学物質成分を感じ、傍聴しているうちに気分がすぐれなくなりました。
北杜市議会はインターネット中継がなく、質疑の様子を早く知りたければ、傍聴に出向くしかありません。化学物質に弱い、私のような人にとっては、議場の空気中の化学物質がバリアとなるのです。議会を傍聴するという市民の権利が保証されていないことは問題ではないでしょうか。
北杜市は、公的場所のフレグランスフリー化を目指していることを公言していますから、まずは、お膝元の市役所・市議会から無香料空間を実現していただきたいです。
無香料で困る人はいませんが、無香料でないと困る人はいるのです。ぜひ、市役所職員・市議会議員から、無香料製品の使用を始めていただきたいと思います。
対応内容
はじめに、北杜市議会議場においては、新型コロナウイルス感染症等の対策も含め、議会定例会等開催時は、空気清浄器2台を稼働し、議場内空気中の花粉やホコリ、ハウスダスト、ニオイ等を除去し、議場内の空気清浄を行うなどの対応をとっておりますが、全て除去等ができない状況も否めません。
化学物質による体調不良には個人の体質や疾病状況、健康状態が大きくかかわってくるため、同じ空間でも化学物質の量や種類によって体調不良が出る方と出ない方がいます。このことから、公的場所であるとはいえ、施設自体から発生する化学物質や利用する人から発生する化学物質の量と種類を極限まで減らし、すべての方が化学物質の影響を受けずに使用できる場所として実現することは大変難しいことであると考えています。
現在、市では「香害」という面から化学物質過敏症を周知するポスターやチラシを作成し、公共施設等へ掲示をすることで市民への周知を行っています。また、公共施設で使用する消臭剤については無香料のものへと替えて設置をすすめています。
今後においては、技術革新により新たな公害を生み出す製品が発売されることなども踏まえて、新情報の取得による情報の更新を行いながら、引き続き市民への周知等を行い、現在、化学物質過敏症に苦しんでいる方々の一助となることができればと考えています。
次に、北杜市議会定例会等においては、当日の議会インターネット中継等は実施しておりません。当日の議会定例会等の様子については、「議場の傍聴席に入る」か「北杜市役所市民ロビーで映像視聴」することにより確認することができます。
また、議会定例会等終了後となりますが、市ホームページ内の「議会中継システム」において、議会定例会等の映像を配信しておりますので、インターネット環境が整っていましたら議会定例会等の様子をご視聴いただけることができます。
現在は、庁舎トイレ(議場トイレを含む)において無香料の商品を使用しており、市民の皆様へ対応をしているところでありますが、様々な部分の対応を完全に行う事ができないのも現状であります。今後も関係部署等と連携を図り対応を検討してまいります。
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