本市の高齢化は、国、県を上回るペースで進んでおり、寝たきりや認知症等などにより、支援が必要な方も増加しています。
こうしたことから、「地域包括ケアシステムの構築」の一環として、医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、在宅医療と介護を一体的に提供できる体制の構築が求められています。
そこで本市でも、「医療・介護連携の推進」を重要な取組事項とし、地域の医療・介護の関係機関や多職種が協働することで、包括的かつ継続的な在宅医療・介護を提供することができるよう連携体制の整備を進めています。
在宅医療・介護連携推進事業について
市内の在宅医療・介護に関わる関係者により構成された「北杜市在宅医療・介護連携推進会議」を設置し、実態把握や情報共有により、連携推進における課題を抽出し、対応策を検討し施策に反映させていきます。
詳しくは「北杜市在宅医療・介護連携推進会議」をご覧ください。
市民公開講座
市では、市民の皆さんが在宅医療や介護について理解し、在宅での療養が必要になったときに必要なサービスを適切に選択できるようにするために、終末期の医療やケアについて考える公開講座を年1回開催しています。
ご存知ですか?「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」
「人生会議(ACP)」とは、将来あなた自身が病気になったり介護が必要になったりしたときに備え、これまで大切にしてきたことや、これから誰とどのように過ごしたいか、自ら希望する医療や介護のことなどについて考え、また、信頼する人たちと話し合い、共有する取り組みのことをいいます。
誰でも、いつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性があります。
命の危険が迫った状態になると、約70%の方がこれからの医療やケアなどについて、自分で決めたり、望みを人に伝えたりすることができなくなると言われています。
北杜市では、市民の皆さんが人生会議(ACP)に取り組むきっかけとしていただくように「想いのマップ(北杜市版)」を作成しました。
このマップは、山梨県が作成した「想いのマップ」を基本にして、北杜市の高齢者の皆さんの人生の最期に関する考え方のアンケート結果や地域包括支援センター相談窓口を追加し、より身近なものとしていただけるようにしたものです。家族や大切な人と一緒に活用してみませんか。
「想いのマップ」は、下記よりダウンロードまたは北杜市地域包括支援センター、本所介護支援課で配布しています。
「想いのマップ」●北杜市版想いのマップ_07_200406.pdf (PDF 1.38MB)
冊子「高齢者の在宅医療・介護を支える便利帳」をご活用ください!
北杜市では、この度、高齢者の方が住み慣れた地域でいつまでも健やかに過ごすことができるよう市内の医療機関・薬局、介護サービス事業所のサービス一覧、介護保険申請の流れなど、医療・介護等の資源を把握できる冊子「高齢者の在宅医療・介護を支える便利帳」を作成いたしました。
ぜひ、ご活用ください。
冊子は、下記よりダウンロードまたは北杜市地域包括支援センター、本所介護支援課、総合支所で配布しています。
高齢者の在宅医療・介護を支える便利帳2023 (PDF 2.97MB)
「県央ネットやまなし」医療・介護情報検索システム
高齢化の進展に伴う在宅医療・介護の需要の増加や、在宅医など医療・介護関係者の人材不足が全国的な課題となっている中では、広域での在宅医療・介護連携を推進することが必要となります。
こうしたことから本市では、「県央ネットやまなし」(甲府市、韮崎市、南アルプス市、甲斐市、笛吹市、北杜市、山梨市、甲州市、中央市及び昭和町の9市1町からなる「やまなし県央連携中枢都市圏」の愛称。)において連携を強化する中で、効率的な在宅医療・介護の提供体制の構築に向けた取組を推進していきます。
取組の一環として、ICTを活用した「県央ネットやまなし」の医療・介護に関する情報検索システムの運用を開始します。
身近な医療機関や介護事業所の検索などに、ぜひご活用ください。
<住民向けサイト>
「県央ネットやまなし」の9市1町にお住まいの住民の方や、そのご家族などは、こちらからご覧ください。
https://carepro-navi.jp/yamanashi(「県央ネットやまなし」医療・介護情報検索システム)
<関係者向けサイト>
「県央ネットやまなし」の9市1町に所在する医療機関・介護事業所等に従事する方や、その関係者の方などは、こちらからご覧ください。
(関係者向けサイトの閲覧には、専用のログインID・パスワードが必要です。詳しくはサイト内に記載の「お問い合わせ」先までご連絡ください。)
https://carepro-navi.jp/yamanashi/StaffLogin/login(県央ネットやまなし ケア倶楽部)
在宅療養普及啓発動画
「在宅療養という選択肢〜最期まで自分らしく生きるために〜」
病気や障がい等のために、医療や介護が必要な方が通院できなくなった場合でも、在宅で医療や介護を受けながら自分らしい生活を続ける「在宅療養」という一つの選択肢があります。
その在宅療養について、知っていただくための動画を作成しましたので、ご覧ください。
こちらの動画は、10市町からなる「県央ネットやまなし」(甲府市、韮崎市、南アルプス市、甲斐市、笛吹市、北杜市、山梨市、甲州市、中央市、昭和町)の在宅医療・介護連携分科会にて合同で作成しました。
<PR動画(約30秒)>
約30秒のPR動画です。
<本編「在宅療養という選択肢〜最期まで自分らしく生きるために〜」>
●第一部「在宅療養という選択肢〜最期まで自分らしく生きるために〜」(10分36秒)
病気や障がい等を抱えながら在宅で療養する方が、ご家族や医療・介護関係者等と相談をしながら、「ときどき『入院・入所』ほぼ『在宅』」の生活を送る中で、自分らしく過ごす様子を紹介した動画です。
第一部はこちら(別サイトへリンク)
訪問診療(※1)や往診(※2)を行う医師2名が、在宅療養をしているご本人やご家族と向き合い、携わる中で大切にしている在宅療養を支える想いについて語っています。
※1『訪問診療』とは、診療計画を立て、定期的に医師が訪問する診療のことです。
※2『往診』とは医師が急変時や緊急時に患者さんの依頼にもとづき、ご自宅に出かけるものです。
●第二部「在宅療養を支える専門職たち」(15分23秒)
在宅で療養する方を支える医療・介護の専門職が、仕事の内容や働き甲斐について語るインタビュー動画です。
第二部はこちら(別サイトへリンク)
[出演する12の専門職]
医師、訪問看護師、歯科医師、歯科衛生士、薬剤師、管理栄養士、介護支援専門員、介護福祉士、
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー
●全編「在宅療養という選択肢〜最期まで自分らしく生きるために〜」(25分46秒)
全編(第一部・第二部)を通してご覧いただけます。
全編はこちら(別サイトへリンク)