化学物質過敏症の症状をもつ方への配慮についてお願い
柔軟剤などの香りで頭痛や吐き気がするという相談が消費生活センター等にあることを踏まえ、今般、消費者庁において厚生労働省を含む関係各省と連携し、啓発ポスターが作成されました。
香りの強さの感じ方には個人差があります。
自分にとって快適な香りでも不快に感じる人がいることをご理解ください。また、周囲の方にもご配慮いただきながらご利用いただきますようお願いいします。
市では、令和5年1月に、普及啓発ポスターを新たに作成し直しました。
このポスターを、市役所や図書館、郵便局などの公共施設に掲示し、市民の皆様への配慮のお願いをしております。
※PDFの活用は自由にできますが、掲示は市内に限らせていただきます。また、掲示場所への許可は必ず取っていただきますようお願いいたします。
化学物質過敏症とは?
(厚生労働省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー研究班「化学物質過敏症 思いのほか身近な環境問題」パンフレットより引用)
化学物質過敏症は過敏という名が示すように、ごく少量の物質にでも過敏に反応する点ではアレルギー疾患に似ています。最初にある程度の量の物質に曝露されると、アレルギー疾患でいう”感作”※と同じ様な状態となり、二度目に同じ物質に少量でも曝露されると過敏症状を来します。時には最初に曝露された物質と二度目に曝露された物質が異なる場合もあり、これは多種化学物質過敏症と呼ばれます。
一度目の曝露で身体が何に対しても過敏な状態となっているためと考えられますが、一般のアレルギー疾患の花粉症でもスギがだめな人はマツもだめ、カモガヤもブタクサもだめというのに似ているかもしれません。
さらに、化学物質過敏症は、このようなアレルギー疾患様の性格だけでなく、低濃度の化学物質に反復曝露されていると体内に蓄積し慢性的な症状を来すという中毒性疾患に近い性格も兼ね備えています。
化学物質過敏症は未解明の部分が多い疾患ですが、このようにアレルギー性と中毒性の両方に跨る疾患、あるいはアレルギー反応と急性・慢性中毒の症状が複雑に絡み合っている疾患であると考えています。
※一度侵入してきたアレルゲンをその時に体が記憶し、二度目に侵入してきた時にすぐ攻撃できるようにしておくこと
厚生労働省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー研究班「化学物質過敏症 思いのほか身近な環境問題.pdf (PDF 1.21MB)
化学物質過敏症の症状とは?
症状には大きく個人差があり、性別や年齢を問いません。
頭痛・吐き気・めまい・咳・鼻水・倦怠感・耳鳴り・動悸・息切れ等様々な症状があります。
原因になりやすいものとは?
世の中にある全ての化学物質が対象になります。
身近で接する化学物質としては、日常生活用品(家庭用洗剤、柔軟剤)・化粧品・香料・農薬・除草剤・家具・建築物・自動車の排気ガス等があります。
化学物質過敏症に関するホームページ
厚生労働省の化学物質の安全対策サイト
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/seikatu/kagaku/index.html