別荘地の水道設備の運用について
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番号:3
趣旨
市内には、主にバブル期に開発された、中小事業者による別荘地が散在しています。
また、そういった別荘地が、移住者の受け皿となっていることも、ご承知かと思います。
しかしながら、このような別荘地を運営していた事業者は、現在、廃業や事業撤退が相続いており、主に事業者が提供していたライフラインの維持の点で、住民が捨て去られ、もはや次の移住先を考えなければならないような状況となっております。
特に、水道設備(共同の井戸)の運用で非常な困難が生じています。
こういった多くの事例では、事業者が撤退する際に、別荘地の永住者から一人を選んで、井戸の運用を一任するというようなことが行われていますが、これは主に以下の二つの点において、持続が非常に困難な状況となっています。
まず第一に、現在の法律では、井戸管理組合というような任意団体が銀行口座を設けることができません。そのため、井戸の運用資金が、個人の資産として集められています。これは、税務上の問題や、不慮の事態における銀行口座へのアクセスや相続の問題などを孕み、法的にも社会的にも解決不可能な問題があります。
第二に、設備に問題が起きたとき、修理や工事を行う体制もありません。別荘地を開発した当時に工事を行ったような業者は、既に存在せず、また、個人では、こういった規模の設備に対応の出来る業者を見つけることも困難です。
つきましては、こういった事業者のいなくなった別荘地の井戸の運用を、市のほうで引き継ぐ、または助力していただくことは出来ないでしょうか?少なくとも、上記の二つの点をカバーしていただくだけで、安心して居住できるようになります。
もちろん、現行ではそのような制度がなく、不可能なことは承知しております。ですので、これらを解決できる制度を新たに考えていただきたく、提言させていただきました。
最後に不躾な言い方にはなりますが、もとはと言えば、バブル期に別荘地の開発が進んだ際に、公共の水道の拡張を渋り続けたことのツケではないかと思います。
どうか、財政的に無理のない範囲で構いませんので、移住者も安心して住み続けることができる環境を作っていただきたく、よろしくお願いいたします。
対応内容
本市は、自然的社会的諸条件に応じ給水区域を設け、上水道の安定供給を図っております。現時点では給水区域の拡張は計画しておらず、既存の給水区域内へ水道水を安定的に供給できるように事業を執り行っています。
当地においては、北杜市の給水区域からは外れており、近隣の給水区域からも離れております。また、近隣の配水池より当地の標高が高い位置にあるため給水することが難しい状況です。
当地のような給水区域外については、井戸を設置し、生活用水を確保していることが多いと推察されますが、設置の状況は個人や共同、開発事業者による設置等様々であります。
また、今回のような水道設備については、形態が飲料用、企業用、農業用などと様々であり、市で施設の運用を引き継ぐことは対応できませんのでご了承ください。
今後も、安心して御利用していただける水道水の供給を目指し、水道事業の管理運営に努めてまいりますので、御理解と御協力をお願いいたします。
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