太陽光発電設備の乱立について
更新日:
番号:13
趣旨
去る5月26日、太陽光パネルの乱立から里山を守る北杜連絡会(里山連絡会)の代表メンバーとの面談機会を作っていただきありがとうございました。次回面談については当面お断りされてしまいましたので、お手紙を送らせていただきます。里山連絡会は「全国再エネ問題連絡会」にも参加しており、全国再エネ問題連絡会では6月4日に全国大会を開催しています。今や「自然環境、生活環境を破壊する再エネは受け入れられない、地域との共生なしに再エネは推進できない」というのが全国的にスタンダードな考え方となっています。地方では規制強化を目的に次々に太陽光条例が制定・改正されていますが、それをを後追いするように、国も既に関連法の整備に向けて舵を切ろうとしていることをご存知でしょうか。もはや国としても、やみくもな再エネ推進一辺倒の立場ではなく、全国各地で規模を問わず問題事例が顕在化している状況に対応せざるを得ないのです。少なくとも、面談時に市長が言われた「事業者の権利」(営業の自由、土地活用の自由等)に対して一定の制限を加えることが「憲法に反する」「過度な制約になる」という解釈には違和感しかありません。例えば土砂災害の危険、自然環境や安心安全な住環境の保全等に鑑み、開発等への制限が加えられることは現実に行われていることでもあり、市を代表する市長ともあろう方が、事業者の立場を一方的に強調され、公共の福祉を無視した憲法解釈を平然と語られたことには正直驚きました。過度な開発から市民の暮らしや豊かな自然を守る、そのような素直な発想はできませんか?面談でも申し上げた通り、10年来解決されることなく続いている北杜市内の太陽光発電設備乱立の問題を、市民の声に寄り添って何らかの方法で改善したり解決する心意気を示していただけませんか。そのようなおつもりが一切ないようでしたら、これ以上市政を市長にお任せしているわけにはいかない、そんな気持ちにもなってきます。問題ある設備を規制する考えの自治体では、新たな条例を制定もしくは改正する際、臨時会で可決し即日施行という例も聞きます。それほど現場は切迫した状況にあるのです。事業者は日々動いています。市長は、「問題である」というのは立場が変われば変わるとおっしゃいました。当然事業者、市民双方の立場のに立つことができるものと理解しますが、北杜市を、市の条例をより良くするため、市民と共に具体的な問題解決に向けて考えていこうという姿勢は持ち合わせておられませんか。一切お金を生まないような、しかも面倒なことには手を付けたくないですか。でも、この問題には市長の信頼がかかっていると思います。今の条例では不足があるためにトラブルが頻発し、身近な地域で住民が泣き寝入りを余儀なくされている現状を、改めてしっかりと直視してください。そのためにチラシを作成しています。誇大広告のように「ウソ、大げさ」ではなく、間違いのないよう調査・確認した「事実」の集約ですので。繰り返しになりますが、これらはどこか遠い街の出来事ではなく、この北杜市で10年来続いている問題です。多くの市民は、変わらず問題意識を持ち続けています。市民の声に耳を塞ぎ、この問題を放置して北杜市総合計画に夢のような未来を思い描くことなどあり得ないと考えます。「では、どうしたいのか、どうすべきなのか」建設的で具体的なお話が近いうちにできることを願っています。
対応内容
現在施行している、「北杜市太陽光発電設備設置と自然環境の調和に関する条例」は、現行法令の規制、法令解釈を踏まえ、市民、議会、事業者、学識経験者で構成した「北杜市太陽光等再生可能エネルギー発電設備設置に関する検討委員会」の提言を最大限尊重する中で、条例案を作成し、議会での慎重審議を経た中で制定されたものであり、令和3年度には、山梨県において「山梨県太陽光発電施設の適正な設置及び維持管理に関する条例」の施行により、本市においては市条例と県条例により太陽光発電設備の設置に関する規制が行われていることは、ご存じのとおりであります。
引き続き、国等、太陽光発電設備に関する規制などの動向を把握しながら、必要な対応を行ってまいりたいと考えております。
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